2020年 07月 31日
いつか来るその日まで
アルゴ動物病院院長です
今回は暗いお話になるかもしれません
病院のスタッフ犬のノアです

以下はレントゲン写真です


悪いモノであっては欲しくないと思いながら更に検査を進めていきます
局所麻酔下にて細胞診、バイオプシーなどといった検査を進めていきます
レントゲンの時点で癌じゃないかと覚悟がありましたが、それでも腫瘍の種類によっては手術適応になるかも知れないと思い検査を進めていきました
頭にパッと思いつくのは坐骨の非腫瘍性の異常、軟部組織肉腫の骨浸潤、骨肉腫などでした
帰ってきた結果は骨肉腫疑いでした(可能性はかなり高いと結果は帰ってきてます)
手術は適応にはならないです
念のため外科の先生や腫瘍科の先生などにも確認しましたが、やはり手術非適応でした
本当に骨肉腫かどうか確定診断を行うには全身麻酔下にて腫瘍の一部を大きめにとらなければなりません
家族で話し合って幸い今は元気なので対症療法など出来ることはやって、もう痛みを伴うことはやらずに見ていこうと決めました
本人は今の所は痛がることもなく散歩にも行きたがり、食欲もあり元気です
一応どれだけ効果があるかは解りませんが、進行を遅らせる治療も負担が大きくない範囲で行っています
本来は駄目な事だと解っていますがパンや麺類など粉物が好きなので少しあげたりしています
こうなった時にどのように接していくかは人それぞれですし正解はないと思います
私たち家族は残された時間をノアにノアらしく過ごしてもらうと決めました
好きなものを食べさせるのもその一環です
体重が1㎏程増えてしまいましたが…注意しながら楽しく過ごしています
それでも、いつかノアが苦しむ日が来てしまうかもしれません
その時自分に残酷な決断が求められるかもしれません
想像するだけで涙が出て胸が締め付けられます
決断できるのかも解りません
しかし、その日まではノアにはノアらしく過ごしてもらい私は自分に課せられた責任や決断をしっかりと後悔の無いように決めていこうと思います
今回ノアの事をブログに書くかは悩みましたが、ノアの記録を残したいのと一飼い主としての自分を見つめたいと思い書きました
また今後も書くことがあると思いますが、内容が内容なので嫌な気持になったり相容れなかったりするかも知れませんがご了承ください
by algo0123
| 2020-07-31 18:33